自民党が派閥裏金問題で非公認とした候補の政党支部へ活動費2千万円を支給したと報じられたことについて、石破茂首相が「報道に憤りを覚える」などと発言したことに対し、立憲民主党の野田佳彦代表が「憤っているのは国民だ。大間違いだ」と猛反論した。
自民党本部は24日、非公認候補への活動費2千万円について、「党勢拡大のため支部に交付されたもの。公認・非公認とは無関係」とする文書を公認候補や陣営に出した。首相は同日の広島市での街頭演説で、この趣旨に沿った説明を行ったうえで、「報道に負けるわけにいかない」などと発言した。
これに対し、野田氏が横浜市での街頭演説で反論を展開。「そんな言い訳、通用しない。だったら、なんで（非公認と公認が）同額2千万円なのか。（非公認らの支部に）なんで500万円、上乗せなのか」と指摘。「どう見たって裏公認料ではないか」と断じた。
野田氏は演説後、記者団に「（裏金問題で）処分を受けている人が支部長であり続けてお金が流れること自体、疑いを持たれるのは当たり前」と批判。その上で、同額の2千万円支給について「ばれなければ何とかなるだろうと判断をしたとしか思えない。深い反省があるなら、そんな動きをするわけがない」と訴えた。首相による報道への批判については「ここまで来るとダメだ、本当に。反省がない」と述べた。
共産・山添氏は「支部長は候補者だ」
自民側の「党勢拡大のための…
