ネット討論に臨む河野太郎氏=2024年9月21日午後8時2分、東京都千代田区

 自民党の河野太郎・前デジタル相は27日午前、フジテレビの報道番組に出演し、石破茂首相(党総裁)が参院選で大敗したにもかかわらず続投する意向を示している状況を踏まえ、森山裕幹事長が責任をとって辞任すべきだとの認識を改めて示した。「何らか組織としてのけじめは必要だ。(首相の退陣で)国政を停滞させてはいけないのなら、国政とは一歩距離のある党のトップとして幹事長が責任を取らないと」と述べた。

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 河野氏は今回の参院選大敗の結果を受け、党選対委員長代理の辞表を提出し、受理されている。番組の中で次期総裁選への立候補や、森山氏の後任の幹事長への意欲を問われると、「辞表を出している人間がそんな話をするのは不謹慎だ」などと述べるにとどめた。

 木原誠二選対委員長は同日のNHKの討論番組で、「首相は物価高への対応、トランプ(米大統領による)関税への対応、戦後最も厳しい安全保障への対応といったことについて国政の停滞を招くことはあってはならないと言っている。首相の立場としてはそうであろう」と述べ、首相の続投表明に一定の理解を示した。「首相として(参院で与党過半数割れの)選挙結果をどう総括するのか。(28日の)両院議員懇談会の場でしっかりと議論をしていきたい」とも述べた。

 一方、国民民主党の古川元久代表代行はフジの番組に河野氏と共演し、石破内閣への不信任決議案の提出の可能性について「本人がちゃんと自分で身を処せず、しばらくずっと(続投)となれば、その時は考えなければいけないのではないか」と指摘した。

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