台湾から111キロしか離れていない、日本最西端にある与那国島(沖縄県与那国町)。軍事力を拡大する中国を念頭に、陸上自衛隊の与那国駐屯地が2016年に開設されました。
駐屯地司令兼与那国沿岸監視隊長の鵜川優一郎2等陸佐(43)は過去2年半、妻と5人の子どもと一緒に生活してきました。小さな島には映画館もコンビニエンスストアもありません。自衛隊に懸念を示す住民もいます。でも、鵜川さんが転勤になった後も、家族は「島に残りたい」と話しているそうです。
どういうことでしょうか。鵜川さんに聞きました。
――駐屯地の活動について教えて下さい。
与那国駐屯地は16年3月に開設され、沿岸監視部隊が配備されました。24年3月には電子戦部隊も配備されました。射場や火薬庫の設置や、新たな地対空ミサイル部隊の配備も予定されています。
22年11月には日米共同統…