【動画】SNS型投資・ロマンス詐欺などを疑似体験できるツールを高校生らが開発=大阪府警提供
深刻化する「SNS型投資・ロマンス詐欺」の被害を少しでも減らそうと、大阪府警と府内の高校生が、だましの手口を仮想体験できるツールを開発した。犯人側の巧みな誘いを広く知ってもらう狙いがあり、府警は「リアルなやりとりを体験することで、実際の詐欺に気づけるようになってほしい」と期待する。
ツールはSNSで投資を勧める投資詐欺、恋心につけこむロマンス詐欺、闇バイトの三つに対応し、LINEの画面上で犯人側とのやりとりを体験できる。
例えばロマンス詐欺では、イギリス在住という女性から「お友達になりませんか?」と連絡が届き、読書や映画など趣味の話を続けていく。
すると、突然「+1」から始まる番号から国際電話があり、生成AIで再現された女性がビデオ通話に登場する。「最近わたし、あなたのことよく考えちゃうんだよね」
信頼関係ができたと思われたところで「あなたと結婚したい」と結婚式代を求められたり、家族の手術代が必要だと迫られたり。女性への返事は選択式もあり、返事内容に応じ、やりとりも変わる仕組みになっている。
こうした犯人側の返事は詐欺の代表的な手口で、府警は誘導される経緯を被害者目線で見てもらうことで啓発につなげたい考えだ。
高校生が50~60時間かけ開発
ツールは、府警と府立都島工…