お年寄りがケアを受けながら、住み慣れた家で一生を過ごす。そんな願いをかなえる高齢者住宅「にぎわいハウス」が、奈良県東吉野村に完成した。高齢化の進む山間地で「みとりの家」の新たな形を模索する。
NPO法人「東吉野村まちづくりNPO」は、福祉施設「あいの家」を村内で運営している。2017年から、この施設を介護の必要な人が通所や宿泊をする小規模多機能ホームとしても利用し始めた。
すると、地元のお年寄りが長期で泊まりに来るように。遠くの特養施設へは行きたがらない。
介護支援専門員の蛯原能里子さん(69)は気づいた。「住み慣れたところで最期を迎えたいのに、受け皿がない」
高齢化率6割の村で
終末期の患者をケアするホー…