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浦和実―智弁和歌山 試合後のあいさつを終え、選手とともに引き揚げる智弁和歌山の中谷仁監督(左端)=白井伸洋撮影
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智弁和歌山前監督 高嶋仁の目

 (28日、第97回選抜高校野球大会準決勝 智弁和歌山5―0浦和実)

 8強とか4強にくると、決勝のことも考えてやらなあかんから難しいんです。できるだけ、エースをええ状態で決勝に投げさせられるようにと。

 その意味で、智弁和歌山は序盤で5点リードして渡辺颯人投手を五回までで交代させることができたのは大きかったですね。

 救援した宮口龍斗投手も球威を生かして4回を無失点に抑えました。2回戦のエナジックスポーツ(沖縄)戦では制球に苦しんでいましたが、この日は調子も上がっているように見えました。

 智弁にとっては5度目の選抜決勝ですが、優勝は第66回大会(1994年)だけ。その時がまさに全試合継投でした。あの時は先発投手の調子がよくても引っ張らず、「五回まで」などと決めて起用していました。

 その大会の2回戦で横浜に10―2で勝ちました。覚えていますよ。その後、宇和島東(愛媛)、PL学園(大阪)、常総学院(茨城)と甲子園優勝、準優勝経験校を倒して初優勝しました。あの大会がきっかけとなって、智弁も全国区になれたと思っています。

 横浜と甲子園で対戦するのはそれ以来ですか。今度はそんな簡単な展開にはならんでしょう。智弁としては渡辺、宮口らの投手陣で横浜打線を3点ぐらいに抑えたいですね。そして5点取れるかどうか。負けて元々と思って、思い切りぶつかってほしいです。

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