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慣れ親しんだ学校に別れの言葉を投げかける子どもたち=2025年3月23日、島根県出雲市国富町の市立国富小学校、石川和彦撮影
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 島根県出雲市立国富小学校(児童127人)の閉校式が23日、同校体育館で催された。在校生のほか、保護者や卒業生、地域住民ら大勢の人が出席し、151年の歴史を持ち、5300人を超える卒業生を送り出してきた学校に別れを告げた。同小は近隣の市立西田、鰐淵、北浜の3小学校と統合され、4月に市立旅伏小学校となる。この日は西田小でも閉校式があった。

 松本茂校長はあいさつで、「地域、保護者、学校が一体となった活動が長年にわたって展開され、子どもたちは伸びやかに成長してきました」と述べ、「国富小の良さを生かし、素敵な未来を築いてくれると信じています」と子どもたちにエールを送った。

 児童あいさつでは、各学年の代表約15人が前に出て、みんなの思いを発表した。国富小は高台にあり、子どもたちは坂や階段を上がって登校していた。それに触れ、「心が鍛えられました」(5年生)などと思い出を語ったり、「新たな友だちをつくり、素敵な思い出をつくっていきます」(4年生)と決意を述べたり。6年の太田怜輔(りょうすけ)さんは「(最後までやり遂げるなどの)心のバトンを(先輩から)受け取っています」と言い、「このバトンをつなげていってほしい」と後輩たちに呼びかけた。

 最後にみんなで「ありがとう、国富小学校」「さようなら、国富小学校」と声を合わせた。

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