学校での「いじめ」を根絶しようと、徳島県と県教育委員会、県警、県議会がタッグを組んだ。いじめに強い姿勢で臨むことなどを盛り込んだ「『いじめ』ゆるさんけん!~徳島行動宣言~」を発表した。
4者がいじめ問題で協力するのは初めてといい、20日には中川斉史・県教育長、堺瑞崇・県警本部長、後藤田正純知事、元木章生・県議会議長の4人がそろって記者会見。「どんな小さないじめも決して見逃さず、強い姿勢で臨みます」などと宣言文を読み上げた。
宣言では、いじめの早期発見・早期解決を図ることや、地域が一丸となって子どもたちを見守ることなどを記している。
2023年度に県内の小中高校、特別支援学校が認知したいじめは2560件。前年度より減ったが、ネット上のいじめなど周囲が気づきにくい行為が増えている可能性もあるという。
堺本部長は「犯罪行為がある場合には、警察として捜査等を推進し、検挙・補導等の必要な措置を講じる」。後藤田知事は「表現するとひらがな3文字だが、立派な人権侵害。言われた側の気持ちになって行動して頂きたい」と述べた。
県は12月17日を「みんなでいじめ問題を考える日」として、県内すべての公立学校でいじめ防止について考える授業を開くという。