2018年12月21日、ホルムズ海峡を通る石油タンカー=ロイター

 米国によるイランの核施設攻撃を受けた中東情勢の緊迫化は、世界や日本のエネルギー供給に大きな影響を与える恐れがある。

 特に懸念されるのが、イランが報復として、ホルムズ海峡の封鎖に踏み切ることだ。同海峡は、中東の主要産油国がペルシャ湾から原油を輸出する際の出口にあたり、世界で輸出入される原油の約3割がここを通過。特に日本は原油の9割超を中東から輸入しており、日本に原油を運ぶタンカーの8割はホルムズ海峡を通るとされる。

 仮に海峡が封鎖されたとしても、日本には約250日分の石油の備蓄があるため、すぐに流通が途絶えることはない。ただ、中東からの原油の供給が滞れば、原油価格は高騰する可能性が高い。

電気代・ガス代あがる可能性も

 原油価格の指標となる「米国…

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