茨城県小美玉市産の納豆と乳製品が、ふるさとを盛り上げようと手を結んだ。「おかめ」マークと「オミタマ」ロゴを大きくプリントしたレアなトートバッグとTシャツが誕生。トートに納豆や飲むヨーグルトを入れ、18日に水戸市であるサッカーJ2の試合会場で限定販売する。
酪農が盛んな小美玉市産の生乳を使ったヨーグルトやアイスクリームを手がける市の第三セクター「小美玉ふるさと食品公社」と、市内に本社や研究所、工場を構える納豆大手「タカノフーズ」が組んだ。
市は県央に位置し、県都の水戸市に近い。J2水戸ホーリーホックを応援するホームタウンに名を連ねる。18日、ケーズデンキスタジアム水戸での大分トリニータ戦は、ホームタウンPRイベント「小美玉市の日」。かつ、チームのプラチナパートナー(スポンサー)であるタカノフーズが支援する「サンクスマッチ」に位置付けられている。
このイベントに出店する食品公社の木村智信さん(47)が、タカノフーズの宮本幸規さん(56)に「同じ発酵食品つながりで小美玉をPRするコラボレーションができませんか?」と持ち掛けたのがきっかけだ。
納豆やヨーグルトといった発酵食品はもとより、小美玉をアピールできて、インパクトがあって、記念として残るものをと考え、トートバッグとTシャツを作ることに。
どちらもタカノフーズの看板商品「おかめ納豆」のおかめマークを大きくあしらい、食品公社のロゴ「オミタマ」を添えた。おかめマークは登録商標だが、宮本さんが社内で奔走し、使用許可を得た。
「小美玉発酵食品セット」と銘打ち、トートバッグ(縦37センチ、横36センチ、マチ11センチ)の中に、Tシャツ(Lサイズ)、おかめ納豆3パック、おみたまヨーグルト3本を詰めて3千円(税込み)。30セット限定だ。
木村さんは「誰しもが知るおかめ納豆さんとコラボができて光栄。ヨーグルトで元気よく、納豆で粘り強く、トートやTシャツで思い出深く。コラボの相乗効果で小美玉の魅力が広まれば」と語る。
宮本さんは「これ大丈夫?と思うほど大胆なデザイン。発想に驚きました。おかめグッズが、小美玉とホーリーホックを盛り上げる一助になればうれしい」と話す。
これとは別に、タカノフーズは当日、ホーリーホックとのコラボグッズ詰め合わせを先着3千人にプレゼント。食品公社はチームの選手やマスコットをパッケージにプリントした飲むヨーグルトを販売する。
ホーリーホックはチーム創立30周年の今季、初のJ1昇格を掲げながら4勝5分け6敗と、初のJ3降格が現実味を帯びる。発酵食品コラボが発奮材料となるか――。(中村幸基)