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岡田利規

 多彩な舞台芸術を紹介する「東京芸術祭」が15日、東京・池袋エリアで開幕する。岡田利規作・演出の新作「リビングルームのメタモルフォーシス」(チェルフィッチュ×藤倉大 withアンサンブル・ノマド)など話題作がそろう。(増田愛子)

 「リビングルームのメタモルフォーシス」(20~29日)は、オーストリアの芸術祭「ウィーン芸術週間」から委嘱され、岡田が作曲家の藤倉大と共同制作した音楽劇。日本初演となる。

 「音楽劇ということ自体、自分がまだやっていない、新しいことができそうなチャンスだと思いました」と岡田。目指したのは「音楽が劇に従属するのでも、その逆でもない。音楽と劇が拮抗(きっこう)するありよう」という。

 創作は、戯曲の執筆作業が先行。東京の稽古場と、ロンドン在住の藤倉をインターネットで結び、リハーサルの様子を見つつ藤倉が曲を作り、互いにフィードバックを繰り返した。「藤倉さんとは、お互いが作るものに対してスペースというか、自由を与え合うことができた」

 作品に登場するのは、住居を…

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