子どもたちにさまざまな「リアル社会体験」を提供する「夏のわくわくキッズフェス」が25日、東京・日本橋エリアで始まった。計約30の地元企業や団体が参加し、27日まで開かれる。
「恐(かしこ)み恐みも白(もう)す」
福徳神社(中央区日本橋室町2丁目)では25日、小学3~5年生が「神主さん体験」で、両親の健康を祈る祝詞(のりと)を読み上げた。参加した成瀬志帆子さん(8)は「神主さんの仕事を初めて知った。夏休みの自由研究にしてみたい」と笑顔を見せた。宮司の伊久裕之さん(42)は「人のために祈ることを体験してほしい」と話す。
体験会は、子どもたちに広く深く世界を知ってほしいと2023年から始まった。日本橋三越本店では、開店のあいさつや来店者を出迎える体験、「にんべん」ではかつお節削り体験などがある。
主催する一般社団法人「日本橋室町エリアマネジメント」の長野純也さん(23)は「街一丸となって取り組んでいる。夏休みの自由研究にぴったりな題材も多く、親子で体験しながら学んでほしい」と話す。ほとんどのプログラムが満席だが、一部、事前申し込み不要のものもある。詳細はHP(https://and-biz.jp/kids-festival/2025/)。