6日の衆院本会議の代表質問で、石破茂首相(自民党総裁)、立憲民主党の野田佳彦代表の両党トップが就任後、初となる国会論戦に挑んだ。格闘技好きで知られる野田氏が「がっぷり四つに組んで、どっちが押し切るかという論戦をやってみたい。腕が鳴る」と意気込んで臨んだ「頂上決戦」。野田氏の思惑を読み解いた。
青いネクタイ姿の野田氏は、直前までみずから何度も手書きで推敲(すいこう)した原稿用紙の束を手に登壇。ゆっくりとした口調で石破氏に語りかけた。
「総理の記者会見で、自分の言葉で語りたいというお話をされた。ご自身の言葉で答弁をいただきたい。『納得と共感の内閣』らしく、誠意ある答弁を求める」
最初に取り上げたのは自衛隊員の処遇改善
序盤に取りあげたのは、自民党派閥の裏金事件でもなく、早期の衆院解散・総選挙の是非でもなく、自衛隊員の処遇改善の問題だった。
野田氏は「自衛官の待遇改善…