JR東日本は、栃木県内の日光線上りのダイヤ改定で、平日の午前7時台の本数を増発すると発表した。本数は2本から3本に増える。通勤・通学の混雑緩和のためという。
同社大宮支社によると、ダイヤ改定は3月15日からで、対象は上りの鹿沼―宇都宮間。午前7時台の上りは現在、日光―宇都宮間が2本走っているが、混雑が激しい鹿沼―宇都宮間が増発される。新ダイヤの時間は未定という。
日光線は2022年3月、車両の変更などに伴い、それまでの4両編成から現在の3両編成に変更。その後、新型コロナが感染症法上の5類に移行したことも影響し、通勤、通学の混雑が激しくなった。通勤客からは「車両に限界まで乗客が入り、ぎゅうぎゅうづめになっている」との声も聞かれた。
乗客の多くが乗車する鹿沼市は、松井正一市長らが24年、JR東日本に混雑緩和を要望しており、今回のダイヤ改定はそれに応える形になった。市は「(増発は)ありがたい。利便性の向上につながる」(生活課)と歓迎している。