新たな装いの銀行の店舗が関西各地で増えている。カフェやラウンジを備え、夕方以降も開けるなどして、個人の顧客がくつろぎやすい空間を設けているのが特徴だ。取り組みの背景には、2024年3月以降の日本銀行の利上げで、個人の預金を集める重要性が高まったことがある。
「ここの空間、好きなの」。店舗に入ってきた女性2人組からそんな声が聞こえてきた。三井住友銀行(SMBC)が4月にオープンさせた「オリーブラウンジ船場」(大阪市中央区)は、大きな窓ガラスから光が差し込む広々とした空間を、約100席のカフェスペースにしている。
かつての船場・御堂筋支店を改装。店内では、コーヒーを手に会話を楽しみ、パソコンで作業する来店者の姿が見える。
カウンターが様変わり
現金の収受や決済をしていた…