スロバキアのフィツォ首相が15日に銃撃された事件で、容疑者の71歳の男は、政治的な動機をもって犯行に及んだとの見方が強まっている。強権化が指摘されるフィツォ政権をめぐる社会の分断を警戒する声が上がり、治安への影響も懸念されている。
「こっちへ来い!」
中部ハンドロバの広場。フィツォ氏が撃たれる直前、現場に居合わせた年金生活者のヤナ・ペンゼオバさん(82)は、そんな大声を聞いた。政府の会合後に車に向かおうとしたフィツォ氏に向けられたものだった。
- 撃たれたスロバキア首相、支持・不支持が分かれる政権運営の評価は
集まっていた市民にフィツォ…