ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長は21日に開いた株主総会で、最先端の半導体やデータセンターといったAI事業に注力する姿勢を打ち出した。投資ビジネスを中心としてきた同社の「AIシフト」を鮮明にした。
「10年以内に人工知能(AI)が人類英知の1万倍賢くなる。私は、この実現のために生まれてきた」。メインスピーカーとしては8カ月ぶりとなる「表舞台」で、孫氏はこう力を込めた。
昨年に父親を亡くした経験に触れながら、人知を超えるAIについて「あの絶望にくれる思いを1万倍の知性があったら解決できたんじゃないか。(AIで)ガンで人が亡くならないようにしたい」とも語った。
AI事業は、約3兆3千億円で買収した傘下の英半導体設計「アーム」を中心に進める。
アームは半導体の開発に必要…