【動画】戦時中に紙面で紹介されたおやつを作る親子料理教室=田辺拓也、佐藤慈子撮影
1943~44年の戦時下に、朝日新聞に掲載されたおやつのレシピを、アレンジを加えて再現しました。戦後80年の夏休みに作ってみませんか。当時のおやつに触れることが、平和を考える糸口になるかもしれません。
「砂糖入れないの?」 親子料理教室の驚き
戦時下のおやつを作ってみよう、そして平和を考えよう――。大阪市西区の大阪ガス「ハグミュージアム」4階キッチンスタジオで7月21日、「戦時下おやつ」親子料理教室が開かれた。小中学生と保護者約20人が参加、自分たちでおやつを作り、試食を楽しんだ。
朝日新聞社の主催で、講師は料理研究家の広里貴子さん(48)。1943~44年の朝日新聞紙面に掲載された「うどんかりんとう」「防空煎餅(せんべい)」「南瓜(かぼちゃ)団子」のレシピを、広里さんが子どもでも作りやすい分量で再考案した。
食材を無駄にしないため、わずかに残った材料を使っていたこと。魚粉やゴマを入れ、一品で多くの栄養がとれる工夫があること。防空壕(ごう)などへの避難時の持ち運びも考え、軽く腐りにくい品もあったこと。冒頭に、広里さんが3品の作り方とそれぞれの解説をした。
当時のレシピもご紹介
3品の詳しいレシピは、記事後半で読めます
終戦のほぼ1年前、44年7…