危険な植物「ジャイアント・ホグウィード(バイカルハナウド)」とみられる植物が札幌市内で相次いで確認されたことを受け、札幌市に「これもバイカルハナウドでは?」との情報提供が殺到している。
市が確認したところ、公表済みの事案以外はすべて「よく似た植物」で、現在までに該当するものはない。市は「花が咲いた状態で草丈1m未満のものはバイカルハナウドらしき植物ではないと判断しており、通報は不要」と呼びかけている。
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植物は、北海道大学の構内(札幌市北区)で発見され、6月25日に駆除された。7月2日には、北大から南東に約5キロ離れたサイクリングロード「白石こころーど」(白石区東札幌1条6丁目)付近でも見つかり、札幌市が除去していた。
市環境局によると、6月26日から7月3日夕方までに、150件弱の情報が寄せられた。110件程度は「市内2例目」が公表された7月2日以降に寄せられた。
担当者は、正確ではないと断った上で、「2割がオオハナウド、1割がエゾニュウ、残る7割は在来のセリ科植物とみられる」と明かす。
バイカルハナウドは、西アジア原産のセリ科の植物。葉や茎から出る液体が皮膚に付いた状態で紫外線に当たると、激しい炎症などを起こす恐れがあるとされる。
環境省北海道地方環境事務所は、「よく似た在来植物が多くあり、識別が難しい」として識別のための資料を公表。「葉や茎を傷つけたときに出る液体に触れない限り、人に危害はないとされている」とも呼びかけている。
札幌市は、同事務所の資料や、白石区で除去した植物の写真などの特徴も参考にした上で、疑わしい植物を見つけた場合は決して触れず、メール(kakkou@city.sapporo.jp