明治神宮外苑地区の再開発をめぐり、三井不動産などの事業者は28日、樹木の伐採本数を減らすといった見直し計画について住民説明会を開いた。事業者側は説明会を経て伐採の着手に進みたい考えだが、住民からはなお、環境への影響を懸念する声が相次いだ。
再開発は、神宮球場と秩父宮ラグビー場を建て替え、超高層ビル2棟を新築する計画。多数の樹木伐採に批判が集まり、事業者側は3メートル以上の高木のうち124本の伐採をとりやめるなどの計画の見直しを公表した。
説明会は再開発地区がまたがる新宿区と港区の住民が対象。別々に開催され、新宿区民向けは76人、港区民向けは122人が参加した。
住民からは環境への影響について「樹木の本数でごまかさないで」などと指摘が相次いだ。イチョウ並木の日照の減少やヒートアイランド現象を不安視する声のほか、説明会の対象地域が限定されてきたこともふまえて「説明する熱意が足りない」との意見もあった。
これに対し事業者側は、緑の面積が現状の25%から30%に増えるなどと説明。いずれも問題ないとの認識を示した。
また、「高層ビルの新設あり…