いつも空の上からこどもたちを見守っている「くもくん」。ある日、公園で仲良く遊ぶ3人組の子どもたちが鬼ごっこをしている中で、ふざけてパンツを下ろしてしまう。
気づいたくもくんは、慌てて3人のところに。「だめだめだめ ぜーったい だめ!」
東京都内に住む浜田真里さんが、4歳と2歳(当時)の娘に読み聞かせをしていた絵本「おしえて! くもくん」(東山書房)の場面だ。
「『だって、プライベートゾーンが……』と、くもくん」。浜田さんは読み上げ、プライベートゾーンが「水着をきると隠れる部分」だと伝えた。「じぶんだけのだいじなばしょ。かんたんにひとにみせたり、さわらせたりしてはいけないんだ。もしじぶんのプライベートゾーンをさわられそうになったら、いや!っておおきなこえでいおうね」
浜田さんが「『いや』って言える?」と長女に聞くと、長女は「昨日も練習したから、言えるもん」と得意げに答えた。
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