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 インド西部アーメダバードで12日に起きたエア・インディア171便(ボーイング787型機)の墜落事故は、1人が救出されたものの、乗客・乗員241人が死亡する大惨事になった。機体は離陸直後に空港近くの公立医科大学などを直撃し、地上での被害も招いた。インドの医師らでつくる団体は13日、学生や医師の家族ら計10人が死亡したと発表。累計死者数は少なくとも251人となった。

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 事故から一夜明けた13日、墜落現場に向かうと、医科大学の寮の建物が衝撃の大きさを示すように広範囲に真っ黒にこげているのが見えた。治安当局者が立ち入りを制限し、住民らが心配そうに様子を見守る。

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インド西部アーメダバードで2025年6月13日、墜落時に建物に突っ込んだエア・インディア便の機体の一部が残っていた=石原孝撮影

 事故当時、近くにいたナイナ・パトリさん(58)は「今まで体験したことのない爆発で、すぐに黒煙と炎が辺りを覆った」と振り返った。

 機体が墜落したあたりには寮の食堂があった。昼食時で多くの学生らが巻き込まれたとみられている。「(乗客らが)何百人も犠牲になり、昨夜は恐怖で食事がのどを通らず、一睡もできなかった」と体を震わせた。

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インドのアーメダバードで2025年6月12日、航空機が墜落した現場周辺で救援作業を行う人々=AP

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