今年も、全国各地の代表団体が熱演を披露した全日本アンサンブルコンテストが幕を閉じた。
午後の中学生の部では、自分たちの音楽をまっすぐに届けようとする演奏に、客席から大きな拍手が送られた。
- 富山の小杉中、埼玉の土屋中など金賞 全日本アンサンブルコンテスト
バランス良い音型、音の粒そろう
最初に舞台に上がったのは、射水市立小杉中(富山)のフルート4人。片足を半歩前に出した「構え」で、フレージングをそろえて演奏した。
中間部の低音域もしっかりと鳴らし、フレーズの閉じ方にも気を配って奏でて、金賞に輝いた。
ギリングハムの「ヨハネ黙示録の天使たち」を演奏したさいたま市立土屋中(埼玉)は、打楽器八重奏でシンフォニックな響きを聴かせ、金賞を得た。
精密なリズムにのってマリンバのトレモロが旋律を重ねることで、立体的な響きをつくりだしていた。
小平市立小平三中(東京)は、サクソフォン四重奏に2人の打楽器奏者を加えた管打六重奏で出場。鍵盤打楽器の神秘的な響きの上で、4人のサックスが民俗的な旋律を切々とうたい上げた。
同じ音が連続する難しいパッセージもしっかりと吹きこなし、金賞。ソプラノサックスの小岩歩さん(2年)は「打楽器と合わせられるよう、大きく体を動かして合図を送った。出だしから会場の空気を一変させ、物語に引きずり込むような演奏をめざした」と話した。
松本市立鎌田中(長野)の金…