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 デビュー歌集「水上バス浅草行き」が9刷と増刷を重ねる異例のヒットとなった岡本真帆さん(35)。コロナ禍を経て故郷の高知へ戻り、詠み続けた歌で編んだ新作「あかるい花束」も話題だ。

岡本真帆さん=羽賀和紀撮影

――人気のきっかけはSNSでバズったことでした

 《ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし》

 作った時は、めっちゃ良い歌できたと。その感動を伝えたいと思ってSNSでつぶやいたんです。

 話題になったのは1年くらいしてから。下の句を変えて遊ぶのがSNSではやって話題になりました。私もこのとき、昔撮った写真と一緒にこんな歌を投稿したんです

 《ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、凍ったいくら風呂で解かすし》

 ふるさと納税でもらった冷凍イクラを、追いだきした湯船に浮かべている写真を付けて。そしたらインプレッション(表示回数)が1200万を超えたんです。

写真・図版
岡本真帆さんがSNSに投稿した「ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、凍ったいくら風呂で解かすし」=公式xより

――デビュー作「水上バス浅草…

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