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智弁和歌山―エナジックスポーツ 試合に勝ち、スタンドへあいさつに向かう智弁和歌山の選手たち=滝沢美穂子撮影
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智弁和歌山前監督 高嶋仁の目

 (25日、第97回選抜高校野球大会2回戦 智弁和歌山9―4エナジックスポーツ)

 13安打で長打は1本ですか。かつての豪打の智弁とは印象が違う? それでええと思いますよ。低反発のバットですし、きっちり送って、低く強い打球を打って9点取れた。

 凡フライが少なかったでしょう。初戦敗退が続いた最近の甲子園では、振り回して打ち上げていましたから。この打撃でええと思います。

 特に三回は三盗失敗で2死走者なしとなってから、3連打で1点取れた。ミスをカバーできたのは大きかったです。

 エースの渡辺颯人投手が初戦と違って制球に苦しみました。五回からスパッと継投したのはええ判断やと思います。連戦を考えると、宮口龍斗投手が甲子園のマウンドを経験できたのもよかった。

 気になるのは守備ですね。二回は三塁手がゴロをはじいたり、バントを処理した捕手が間に合わない三塁に送球したり。失策は記録されなかったけど、取れるアウトを取れなかった。周りが声をかけ、指示を出してやらないといけません。

 準々決勝の相手は広島商。伝統校らしく、しぶといですね。打線好調の智弁としては、安打は打てると思うので、凡ミスをしないことです。近畿で唯一残った1校としても期待しています。

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