だるまさんがころんだに参加する子どもたち=2024年9月22日午後1時2分、東京都足立区西新井の西新井大師、中村英一郎撮影

 東京都足立区の西新井大師で22日、だるま姿を条件にした「だるまさんがころんだ」があった。今年初めての取り組み。主催者は「全国的にも珍しいイベントではないか」と話す。

 「西新井大師商栄会」が企画した。西新井大師が、毎年節分の日に国内最大規模と言われる「だるま供養」を行っていることから、「だるまさんがころんだ」を考えたという。

 参加条件は「だるまの仮装」。小学生以下の子どもが50人、大人が22人、思い思いの「だるま姿」で競った。近隣店舗の従業員が鬼役となり、境内は赤い服を着た家族らでにぎわった。

 子どもの部で優勝した小学6年の矢野妃那さん(12)は、母からイベントを教えられ、兄と妹2人と出場した。「本気の『だるまさんがころんだ』をやりたいと思った。仮装も百点です」と満足そうだった。

 西新井に住んで7年の同会広報部長の木原香阿里(かおり)さんは「正月には数万人の行き来がある場所。ほかにも人が足を運んでくれる催しを作りたかった」と狙いを話す。コロナ禍以降、観光客が減ったが、「さびれた場所にはしたくない。海外からも参加してもらえる企画にしたい」と意気込みを語った。(中村英一郎)

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