東京都墨田区の賛育会病院が31日、「内密出産」と「いのちのバスケット」(いわゆる赤ちゃんポスト)に取り組むと発表した。望まぬ妊娠などに悩む女性に寄り添うためで、都と区も連携して対応にあたる方針だが、課題も残されている。
- 「責任は社会にもある」東京で内密出産導入に踏み切った院長の思い
病院の担当者だけに身元を明かして出産できるようにする内密出産は、日本では熊本市の慈恵病院に続いて2カ所目。「いのちのバスケット」は、親が育てられない子どもを匿名で預かる取り組みで、先行する慈恵病院では「こうのとりのゆりかご」として対応している。
賛育会病院は18日付で都へ事業計画書を提出。これを受けて都は28日、子どもや母親の安全や相談体制の確保、身元情報の適切な管理を求める通知を病院に出した。
都と区も2年前から病院側と協議、態勢を強化
内密出産や匿名での預かりが…