【動画】立法院前で抗議の声を上げる若者ら=藤原伸雄撮影

台湾の立法院(国会)前で開かれた抗議活動で声をあげる参加者=2024年5月21日午後7時40分、台北、藤原伸雄撮影
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 今年1月の選挙で「ねじれ状態」となった台湾の立法院(国会に相当、定数113)で、与野党対立が激化している。中国からの揺さぶりを受ける可能性もあり、20日に就任したばかりの頼清徳総統は波乱の船出となっている。

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 「討論がなければ民主主義ではない」

 台北市の中心部にある立法院の周りでは21日、野党が推進する立法院改革に関する法案や拙速な審議に反対するとして多くの若者らが声を上げた。日没後も人波は途切れず、数千人が集まったとみられる。

 駆けつけた看護師の呂姿蓉さんは20代。「野党が数の優位を利用して、実質的な議論をせずに法案を通そうとしている。現場に行って、立法院の現状に不満を示す責任があると思った」と参加した動機を語った。大学生の男性(21)は「強権的なやり方で政治を進めようとしている」と野党に憤った。

 1月に総統選と同時に投開票…

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