「室戸骨博2025」のイメージキャラクター「コツコツ」。原案は、むろと廃校水族館の若月元樹館長が描いた。クジラの椎骨がモデルになっている=むろと廃校水族館提供

 「ばんぱく」ならぬ「ぼんぱく」が開催中だ。

 会場は高知県室戸市の「むろと廃校水族館」。海洋生物の骨格標本を集めた企画展だ。大阪・関西万博に便乗しただけかと思いきや、どうもそれだけではないらしい。

 8月末まで続く企画展の正式名称は「室戸骨博2025」。骨は英語でbone(ボーン)だから「ぼんぱく」と読むそうだ。

 5月の連休明け、高知市から車で2時間ほどかけて廃校水族館を訪ねた。室戸岬のほど近く、目の前は太平洋だ。

 廃校水族館はその名の通り、元は室戸市立椎名(しいな)小学校。廃校の活用で、NPO法人日本ウミガメ協議会が指定管理者になり、2018年から水族館を運営している。

 若月元樹館長(50)の案内で会場に向かった。場所は3階の「理科室」だ。

 教室の設備などはそのまま残っているものも多い。かつて滑車の実験に使われた天井のフックには、海洋生物の骨をかたどった「万骨旗」が飾られている。もちろん万国旗のダジャレだ。

 なぜ水族館で骨博なのか。若月さんに聞くと、水族館と万博は歴史的に関係が深かったそうです。後半で語られます。

 ちょうどカップルが見学して…

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