福島県白河市が、かつての白河藩主・松平定信を市民に知って欲しいと、さまざまな仕掛けを繰り出している。NHK大河ドラマ「べらぼう」の主要登場人物になったのがきっかけ。テレビで活躍するのはこれからだが、白河でどんな実績を残したのか市民も詳しくは知らないのが実情だ。
市立大信(たいしん)小学校で18日、特別出前授業があった。講師は市教育委員会からやって来た益子朗指導主事(64)。中学校の社会科教諭を長らく務め、大信中学校の校長経験もあるベテランだ。
市立小学校の全13校を益子先生が6~9月に訪ね、すべての児童に授業をする計画だ。
このうち高学年は45分の2コマを使う。本来、定信による「寛政の改革」を学ぶのは中学校。小学生に90分も歴史の話をして眠気を誘わないのかと、記者は失礼ながら心配した。ところが、何度も歓声があがる、べらぼうな面白さだった。
全員に赤・緑・黄色の紙を配…