在留中国人やベトナム人を対象にした自動車教習に力を入れる三重県伊勢市の自動車学校「ほめちぎる教習所 伊勢」が、独自に自動翻訳アプリを開発した。2台の教習車で実証実験を重ねており、学生向けの免許合宿が本格化する7月にも本格導入したいという。
教習生への「ほめちぎる指導」で知られる同校は2017年5月から中国人向けの教習を始め、23年8月からはベトナム人も対象にしている。
全国から集う海外出身の教習希望者
免許取得まで通学する通常の教習と合宿を含めた年間の定員は、中国人が300人、ベトナム人が150人。教習を希望する人が全国から集まってくるため、いずれも半年前後の順番待ちが起きるほど人気が高い。
同校には現在、中国人指導員が5人と、中国語が堪能な日本人指導員が1人、ベトナム人指導員が2人いる。日本語が不得手な教習生に対し、基本的にこの8人が対応するが、日本語がある程度話せる中国やベトナムの教習生には日本人指導員が同乗する機会も多かった。
ところが、運転に必要な道路標識の意味や、道路交通法に書かれていることを日本語で伝え、正しく理解してもらうことは難しい面もあったという。
交通用語を正しく伝える
「外国人の受け入れが増える…