松山地裁は3月、自民党愛媛県議の2017年度の政務活動費について、一部を違法な支出とした。訴えたのは、認定NPO法人「市民オンブズマンおかやま」メンバーの井川孝志さん(75)=愛媛県四国中央市。「子や孫にまともな世の中を残したい」と話す。
――裁判でどんなことを訴えたのですか
主に次のことを違法だと訴えました。①自民県議でつくる団体「えひめ地域政策研究所」の会費(月4万円)としての支出②自家用車のガソリン代の規定(1キロ当たり37円)です。
地裁判決は①を「7割は違法」と認める一方、②は「単価は合理的」などとして主張を退けました。
会費については納得できる判決です。「7割は議員の政活費でなく、自民党が使っている」という意味だと理解しています。議員が県民の税金を自民党に横流しするのは論外です。
負けてもいいから、人生の最後に
ガソリン代はどう考えてもおかしい。1リットル160円、燃費を1リットル当たり10キロとしても、走行距離1キロ当たりは16円。37円は現実離れしています。これを許しますか。
議員個々の支出では、1人で…