大みそかの12月31日、広島駅北口のイベントスペースでは広島の名店「むすび むさし」と「ちから」が並んで年越しそばを販売する特設会場が設けられ、買い物客でにぎわった。
「どうぞ良いお年を!」。あいさつと共に天ぷらそばやきつねそばなどが手渡され、買い物客は列を作って買い求めた。この日、むさしは販売開始から約1時間で370食を売り上げ、ちからは中華そばや巻きずしも販売した。
広島市の会社員、大藤明日香さん(32)は、むさしで3食を購入。家族とともに食べるという。「老舗のおそばが食べたかった。1年間、健康に過ごせるように願って食べます」と話した。
むさしとちから、どちらで買うか迷っていた広島市の会社員、加藤寿枝さん(43)は義理の母に電話で相談し、むさしに決めた。「義母はちから派なんですが、夫がむさし派なので」と話した。正月の前後は9連休だ。「ゆっくりと家の片付けをして過ごしたい」