自民党安倍派の裏金問題をめぐり、衆院予算委員会は23日、同派元幹部の下村博文元文部科学相の参考人招致を決めた。自民が反対したが、公明党は野党とともに賛成に回った。政治資金パーティー券収入のノルマ超過分の還流をめぐり、1度は中止が決まったにもかかわらず、再開した経緯について下村氏が何を語るのかが焦点だ。
安住淳委員長(立憲民主党)は議決後、下村氏を27日に招致する考えを示した。下村氏も応じる意向を示している。
野党側が求めてきた招致に対し、自民は下村氏がすでに衆院政治倫理審査会(政倫審)で弁明していることなどを理由に、反対姿勢を崩さなかった。この日の採決でも自民は反対した。
一方、与党の公明党は野党とともに賛成に回った。与党内で賛否が割れたが、斉藤鉄夫代表は会見で「政治不信をいかに払拭(ふっしょく)するかについては、与党や党は関係ない」と述べた。
下村氏への質疑で焦点となる…