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米欧、アジアの安全保障協力に詳しい米平和研究所のミルナ・ガリック上級政策アナリスト=奥寺淳撮影
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 日米とフィリピンは、安全保障協力を制度化しようとしている。もしトランプ氏が米大統領に返り咲いても、協力の枠組みを固定しておくためだ。その時、日本はどう振る舞うべきか。米欧、アジアの安全保障協力に詳しい米平和研究所のミルナ・ガリック上級政策アナリストに聞いた。

 ――日米、また日米比の協力を深めることは、米国にとってどんな意味があるのでしょう。

  • 日米を軸につくる多重な「対中包囲網」 危うい均衡で成り立つ抑止力

 バイデン米政権が2022年2月に発表したインド太平洋戦略に基づいています。インド太平洋地域は米国の繁栄と安全にとって不可欠であり、この地域の同盟国、パートナー国との協力を深めてきました。なかでも日本は最も重要な同盟国です。

 今回バイデン大統領は岸田文雄首相を国賓待遇で招き、安全保障面などでの協力を深めます。そして、フィリピンとの間でも協力を進め、米国がこの地域にいることを示す意味があるのです。

多くの国が「中国を見ているぞ」

 ――日米とフィリピンが協力…

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