10日の日米首脳会談の表舞台の外から、この会談の性格に大きな影響を与えているのが、11月の米大統領選でバイデン大統領と争うトランプ前大統領だ。
【連載】トランプ再来 備える日本と世界
11月の米大統領選で、もしトランプ前大統領が当選したら?選挙戦はこれからなのに、早くもそんな議論が巻き起こっています。「第2次政権」が誕生すれば、米国、日本、世界はどう変わるのか。見取り図を示します。
「(次の大統領が)トランプになるのかは知らないが、『ちゃんとやってくれないと困るぞ』というメッセージを出すんだ」。岸田文雄首相はトランプ氏が勝つ可能性もにらみ、訪米の狙いを周囲にこう語っていた。
大統領が誰になっても、米外交の主眼は台頭する中国への対応にある。この文脈で日本を重視する姿勢も変わらない。ただ、トランプ氏が再び大統領になれば、対日外交の「構え」は激変する。
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バイデン政権は、中国やロシ…