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「ももクロ」のライブを楽しむ事件・事故の遺族(手前)=2024年12月21日午後6時3分、さいたまスーパーアリーナ、比嘉展玖撮影

 人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」(ももクロ)が21日、さいたま市で開いたライブに、事件や交通事故で家族を亡くした子どもたちを招待した。警視庁などが所属事務所などと企画し、子どもと家族の計36人が参加した。

 警視庁は2015年から、事件や交通事故の遺族支援として、プロスポーツの試合やアーティストのライブへの招待などを44回実施してきた。中でもももクロのライブや公演が多く、今回で11回目になった。警視庁犯罪被害支援室によると、所属事務所は「子どもに夢や希望を与えられる意味のある取り組み」として協力してきたという。

 この日は、毎年恒例のクリスマスライブ。招かれた子どもたちはペンライトを振るなどし、アンコールを含めて2時間半超のライブを楽しんだ。

 16年に交通事故で父親を亡くした女子高校生(18)は、ももクロのライブを複数回見てきたといい、「曲の歌詞やメンバーの表情で元気をもらえる」と話した。

 招待の対象は原則18歳以下のため、今回が最後の見通し。父親を亡くしてからの8年間について「色々なつらいことがあったけど、ももクロに会える楽しみが将来へのモチベーションにつながってきた」と振り返った。

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