奈良県天理市に今春オープンした〝古墳に一番近い宿〟「cofunia（コフニア）」が注目されている。古墳ファンだけでなく、古民家の改装に興味のある人たちも関心を寄せる。新たな地域の交流の場のモデルケースにもなりそうだ。
コフニアは、天理市萱生町の「山の辺の道」沿いにある前方後円墳、西山塚古墳（全長114メートル）と接するようにして立つ民泊施設だ。
天理市で植物の食用利用などを研究していた前田知里さんは4年前、知人から「古墳つきの空き家をもらってほしい」と持ちかけられた。家は屋根に穴があくなど荒れていたが、古墳からのすばらしい眺望を気に入り、話を受けたという。SNSに「古墳もらっちゃった」と書き込んで活用のアイデアを募集すると、予想を超える大きな反響があった。
古墳の上でピクニック
寄せられた案から「古墳に一…
