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五回、ファールフライを好捕する大和西・河田=2025年7月9日午前10時16分、保土ケ谷球場、大賀章好氏撮影

(9日、第107回全国高校野球選手権神奈川大会1回戦、平塚学園9―2大和西)

 五回裏、無死一塁。代走が送られ、大和西の捕手・河田遼平(3年)は盗塁を警戒した。

 もう3回盗塁を決められていた。「やられっぱなしではいられない」

 初球、一塁走者が走り出す。捕球するとすぐに体勢を整え、二塁へ送球。タッチアウトに仕留めた。「やっと刺せた」。高ぶる気持ちを抑え、「ワンアウト!」と内野に声をかけた。

 同じ回には、フェンス際に飛んだフライを滑り込んで捕球した。「追いつかないかと思ったけど、ぎりぎり捕れた」

 チームは六回と七回に1点ずつ返して意地を見せたがコールド負け。

 小学3年から続けた野球は、この日で一区切りだ。「ずっと送球を練習してきた。最後に盗塁を刺せて良かった」と満足げな表情を見せた。

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