【動画】地震の続く悪石島からフェリーで島外に避難=渡辺純子撮影

最大震度6弱の観測から一夜明けたトカラ列島・悪石島(鹿児島県十島村)=2025年7月4日、九州朝日放送提供

 地震が多発している鹿児島県・トカラ列島の悪石島(十島村)で4日、希望する人たちの島外避難が始まった。この日は第1陣となる13人(0~80歳)が鹿児島市内に到着し、「ゆっくり眠れる」と安心の表情を浮かべる人もいた。村は今後も避難希望者を募る予定だが、事情があり手をあげられない島民もいる。

 13人は、村営フェリーで約250キロを10時間かけて航行し、午後6時ごろ鹿児島港に着いた。ほかの乗客たちとともにカバンやスーツケースを手にスロープを渡って岸壁に降り立ち、迎えにきた家族と合流したり、宿泊先に向かったりした。

 避難者の一人、有川美香さん(50)は、これまで経験したことがないくらい大きな地震を体感し、恐ろしさを抱いていたという。揺れは毎日のように続いて不安が募り、眠れない夜を過ごしてきた。「ゆっくりと眠れるので一安心です」と疲れた様子で話した。

 島では地震が来るたび、知り合い同士で「大丈夫ですか」と声を掛け、励まし合ってきたという。島に残った人たちにも思いをめぐらせ「早く揺れが収まって欲しい」と語った。

 村によると、13人のうち6…

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