Smiley face
写真・図版
正月向けの買い出しでにぎわうアメ横商店街=2024年12月30日午後1時56分、東京都台東区、杜宇萱撮影

 年の瀬の30日、各地の商店街や市場は、正月向けの食材を買い求める客らで混雑した。

 約400軒が並ぶ東京・上野のアメ横商店街。「ウニもカニも千円!全部千円!」など客を呼ぶ威勢の良いかけ声が響いていた。

 アメ横商店街連合会は、27~31日の人出を、コロナ禍前の2019年を上回る200万人弱ほどと見込んでいる。2人の息子と手をつないでいた千葉県松戸市の男性(36)は「家族4人で魚を食べたり、お酒を飲んだりして、のんびりと新年を迎えたい」とうれしそうに話した。

写真・図版
正月の買い出しでにぎわう柳橋中央市場=2024年12月30日午前8時12分、名古屋市中村区、溝脇正撮影

 「名古屋の台所」として親しまれている柳橋中央市場(名古屋市中村区)。市場内で約60店舗が入るマルナカ食品センターでは、「いらっしゃいませ」「安くなってますよー」と店員の明るい声が飛び交うなか、家族連れらが品定めをしていた。

 愛知県一宮市から家族で訪れた山田小百会さん(45)は、おせち用に紅白かまぼこやいくらを購入。「このあとマグロやエビも買いたい。初めて来たけど、すごいにぎわいで回るだけで楽しい」と笑顔を見せた。「社会科見学になれば」と連れてきた娘の光織さん(8)も「動いている生き物がいっぱいでおもしろかった」と楽しそうに話した。

写真・図版
年末の買い出し客でにぎわう黒門市場=2024年12月30日午後0時15分、大阪市中央区、水野義則撮影

 「大阪の台所」と呼ばれ、約150店が並ぶ黒門市場(大阪市中央区)。店先には新鮮な魚介類や餅など正月用の食材や縁起物が所狭しと並べられ、威勢の良いかけ声が飛び交った。数の子などを珍しそうに眺める外国人観光客の姿もみられた。

写真・図版
買い物客でにぎわう旦過市場。通りの片側の店舗は解体された=2024年12月30日午前11時16分、北九州市小倉北区、山本壮一郎撮影

 「北九州の台所」として親しまれている旦過市場(北九州市小倉北区)。2022年に2度の大火に見舞われた。再開発事業は火災やコロナ禍で遅れたが、10月末に約40店舗が密集する区画の解体工事が始まり本格化している。昭和の雰囲気を色濃く残す市場は、順次建て替えられ、27年度に整備完了の予定だ。

 毎年、家族と訪れるという女性(48)はブリやエビなどを買い求めた。「今年は最悪の年だったので、おいしいものを食べて元気をつけます」

写真・図版
年末の買い出しでにぎわうアメ横商店街=2024年12月30日午後2時29分、東京都台東区、杜宇萱撮影
写真・図版
正月の買い出しでにぎわう柳橋中央市場=2024年12月30日午前7時26分、名古屋市中村区、溝脇正撮影
写真・図版
年末の買い出し客でにぎわう黒門市場=2024年12月30日午後0時8分、大阪市中央区、水野義則撮影
写真・図版
買い物客でにぎわう旦過市場=2024年12月30日午前10時50分、北九州市小倉北区、山本壮一郎撮影

共有