最近よく聞く「エモい」。メディアアーティストの落合陽一さんは、動画配信アプリのTikTok的なエモさと、「ジャズ喫茶的」なエモさがあると考えます。「バズる」ものばかりが関心を集めるデジタル時代に、多様なエモさとどう向き合っていけばいいのかを聞きました。
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デジタル時代に、なぜ「エモさ」が重視されるかというと、人間は結局、感情的なもので生きていて、それは昔から変わらないということですよね。
清少納言の「枕草子」の「をかし」なんかは「エモい」とほとんど同じだし、それ以前の「万葉集」にだってエモさはあったわけですよ。ただ、デジタル時代の環境要因の変化で、エモさがより目立つようになったのだと思います。
SNSでは、感情に訴えるエ…