Smiley face
SOZOWスクールのスタッフ(右)と談笑するはる君=2024年4月2日午後2時56分、東京都内、狩野浩平撮影
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 「平均入浴時間ってどのくらいだと思う?」「7年後の未来はどうなっているかな?」

 画面の向こうから若いスタッフが問いかける。オンライン会議システムのチャット欄には、間髪入れずに反応が書き込まれていった。「30分くらいかな」「少子高齢化が進むと思う」「AIの仕事が増えている」

 ひととおり回答が出そろうと、スタッフが入浴時間に関するアンケート結果や対話型AIに聞いた回答例を示し、「どう思った?」とさらに問いかける。参加した26人の子どもたちは続々と感想や疑問を書き込み、所定の30分はあっという間に過ぎていった。

「オンラインでも通えるよ、ってなったらいいな」

 2日午後にあったフリースクール「SOZOWスクール」のホームルームは、完全オンライン。カメラをオンにして自分の姿を映している子はいなかったが、マイクをオンにしてしゃべったり、チャットに盛んに書き込んだり、子どもたちはとても多弁だ。終了後は好みの姿のアバター(分身)になり、往年のロールプレイングゲームを思わせるメタバース(仮想空間)へ。共通の趣味を持つ友達とおしゃべりしたり、イラストや動画を作ったり、スタッフの講演を聴いたり、思い思いの活動に取り組んだ。

 都内の公立小学校6年のはる君(11)は、鉄道とカプセル玩具が大好き。街を歩いて電車に乗り、新しいガチャポンを探すのが趣味で、「色がかわいいカプセルを捨てたくなくて……。家に100個くらいあって大変です」と苦笑い。

 学校に行かなくなったのは4…

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