「オーダーメイド」の生成AI(人工知能)をつくる際に活用を見込む日立製作所のデータセンター=同社提供

 日立製作所は29日、企業の業務内容に合わせて「オーダーメイド」の生成AI(人工知能)をつくって提供する事業を10月に始めると発表した。専門用語や社内特有の言い回しをAI学習させることで、これまでの生成AIよりも精度の高い回答を得られるという。

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 日立は今年に入って米半導体大手のエヌビディアやマイクロソフトなどと協業を始めた。これらの提携先が持つ大規模言語モデル(LLM)や関連技術をベースに、企業の業務記録や設計図面、マニュアルなどの社内資料をデータ化して取り込むことで、業務に活用しやすくする。

 データ処理装置や電源など生成AIを使うのに必要な設備や人材育成についても支援する。金融システムの設計や製造業の制御、運用技術の継承に使うことを想定している。

 近年、企業活動ではChat…

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