片山善博・大正大特任教授

 8月に投開票される横浜市長選へ再選出馬を表明した現職の山中竹春氏が、共産を除く市議会の主要会派に「応援を依頼」した。「オール横浜」として幅広い支援を受ける狙いだが、「政策協定を結んでいないのに応援できない」という声も。そもそも政策協定とは何か、2期目をめざす現職と各党の関係はどうあるべきか。鳥取県知事、総務相を歴任し、地方自治に詳しい片山善博・大正大学特任教授に聞いた。

 ――政策協定とはどんなものですか。

 特にこれといった定義はない。必ず結ばないといけないものでもない。候補者とその候補者を応援する組織団体とのやりとりの中で必要があればうまれるもの。私が鳥取県知事選に出た際には政党から求められて取り交わした。

 選挙の応援をする側は人も動かすし、お金もかかる。応援したのに当選したら知らんぷりというのでは困るから政策協定を取り交わして担保をとる。それによって応援して当選した人をグリップできる。そこは政党の側の考え方次第だ。

知事時代に実感した効果

 ――応援を受ける候補者側のメリットは?

 私が知事選に出る前に自民党…

共有
Exit mobile version