パレスチナ自治区ガザで2025年4月9日、イスラエル軍の空爆で崩れたがれきの下に横たわる男性=ロイター

 イスラエル紙ハアレツは9日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ南部のラファ一帯を緩衝地帯にする準備を進めていると報じた。ガザ全体の5分の1相当の広さで、実現すればガザがエジプトと切り離されることになる。

 この地域は、ガザ南部のエジプトとの境界にある緩衝地帯「フィラデルフィ回廊」と、ネタニヤフ首相が新たに緩衝地帯を設置すると発表した「モラグ回廊」との間にあり、広さは約75平方キロメートル。2023年10月にガザで戦闘が始まるまでは約20万人が暮らしていた。

 ラファ一帯はガザとエジプトとの境界に面しており、緩衝地帯ができると、ガザがエジプトと切り離されることになる。地下トンネルなどでエジプト側から物資補給をしてきたイスラム組織ハマスを孤立させることができるため、イスラエルにとっては戦略的に重要とみられる。

 イスラエルのカッツ国防相は…

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