「クレージーだ」と言われても ドイツに渡った分析スタッフの情熱

　サッカーのドイツ・ブンデスリーガ1部に来季から昇格するキールに、日本人の分析スタッフがいる。2022年ワールドカップ（W杯）カタール大会で日本代表を支えた佐藤孝大さん（31）だ。

　「これだけ選手が海外に出て行っている時代。アナリストや指導者も出て行かないといけない、と感じていた」

　6年半勤めた日本協会の分析スタッフをやめ、ドイツに渡ったのは昨年7月のことだった。情熱とは裏腹に、仕事のツテや保障はなかった。

　貯金を切り崩して日本人が多…