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経団連が入るビル=東京・大手町

 経団連は15日、国際社会で存在感を増すグローバルサウス(新興国・途上国)との連携強化に向けた提言を公表した。米中対立やロシアのウクライナ侵攻などで世界の分断が進む中、経済安全保障上のリスクに対処し、食料や資源・エネルギーを安定的に確保するため、「サプライチェーン(供給網)の強靱(きょうじん)化に向けた連携をグローバルサウスの国々に広げていく必要がある」とした。

 提言は、政府が今春をめどにまとめるグローバルサウス諸国との連携に向けた方針に反映させたい考えだ。

 2050年に世界の人口の3分の2を占めると予測されるグローバルサウスの活力を取り込めるか否かは「日本にとって死活的」な問題だと指摘。首相や閣僚の外遊、要人の日本への招聘(しょうへい)などを通じて相手国との対話や交流を増やし、そうした機会に日本企業が参加できる外交の推進を求めた。「諸外国が日本を上回るスピード感で連携を強化していることに留意すべきだ」とした。

 主要20カ国・地域(G20…

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