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元厚生労働事務次官の村木厚子さん。原作は「2周はしました」=2025年6月12日午後4時56分、東京都千代田区、御船紗子撮影

 週刊少年サンデー(小学館)で連載中の漫画「名探偵コナン」は、連載30周年を迎えてもなお人気が衰えない。作品に人生を救われたという、元厚生労働省官僚で現全国社会福祉協議会長の村木厚子さん(69)に魅力を聞いた。

娘2人と見たアニメ

 作品と出会ったのは子育てしていたころ。マンガが先かアニメが先か、今となっては思い出せませんが、娘2人と一緒にアニメを見ていた記憶はあります。殺人シーンはあっても、最後に必ず犯人をみつけて事件解決してくれるので、子どもに安心して見せられました。

 元々推理小説が好きで、コナン君が好きな「シャーロック・ホームズ」シリーズ(コナン・ドイル著)も大好き。最初に作品にはまったのは、推理モノとして魅力を感じたからだと思います。

 仕事が忙しくてアニメを毎週追えなくなると、夫が録画してくれました。とりためたものはCMをカットして、DVDに焼いて、どの話が入っているか書かれたラベルを貼ってくれて。ラベルには、コナン君たちのイラストも付いているんですよ。

コナン君まねて考えてみると…

 厚労省官僚だった16年前、無実の罪で逮捕され5カ月間の勾留を経験しました。その時に思いだしたのが、コナン君だったんです。

 検察の取り調べを受けて、こ…

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