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丸亀市内のこども園=香川県丸亀市垂水町、増田洋一撮影
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 香川県で2番目に人口の多い丸亀市で、保育所やこども園に入りたくても入れない「待機児童」の解消が進んでいない。子育てと仕事の両立や少子化と関わる課題で、4月20日投開票の市長選・市議選の争点として浮上している。

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 「正社員になってフルタイムで働きたいのに、できませんでした」

 市内で1歳から6歳まで4人の子どもを育てるパート従業員の女性(35)は残念そうに話す。

 2018年に同市に転居してきた。子育て支援を頼れる親族は近くにおらず、子どもは保育所に入れることにしたが、容易でなかったという。

 子ども4人の入所待ちは最短でも3カ月。1歳の末っ子は1年近く待ち、やっと今年4月の入所が決まった。正社員になることはあきらめ、一時預かりを利用して食堂や事務所などでパート勤めをしてきた。

 香川県によると、市町別の待機児童数は、丸亀市が47人で、高松市の92人に次いで2番目に多い(昨年10月1日時点)。人口1万人あたりでは4.36人で高松市の約2倍だ。

空きはあっても入所できず

 丸亀市の待機児童は、毎年4…

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